結露によるカビ発生に要注意 | 外国人向け生活ガイド

2024年11月13日 更新

東京をはじめ、日本の大多数の地域は湿度が高く、カビが発生しやすい環境にあります。多湿の梅雨時はカビが発生しやすいのはもちろんですが、住宅では室内外の温度差による結露もカビ発生の大きな原因となっています。賃貸住宅ではカビ発生が退去時のトラブルになることもあるので要注意。カビ予防の重要ポイントとして結露を防ぐ対策を知っておきましょう。

結露はなぜ・どこに発生?

結露(condensation)とは空気中の水蒸気が水に変わる現象です。空気の温度が下がると、そこに含むことができる水蒸気量が減少し、飽和することで起こります。例えば、夏のむし暑い時期に冷たいお茶をコップに入れ、しばらく置いておくと、コップの表面に水滴が付きますね。これも結露と同じ現象です。冷たいお茶を入れた事によってコップのまわりの空気が急激に冷やされ、水分を含みきれなくなり、水滴になるのです。住宅では室内外の温度差が大きくなることにより結露が発生します。冬の寒い季節は暖房で室内を温めることで室外との温度差が大きくなって結露が起こり、夏はエアコンの冷房で湿った外気を部屋へ取り込むことで室内外の温度差が生じて発生します。

家の中で結露が起こりやすい場所は、温度差が大きい場所や、湿気が多く、空気が滞留しやすい場所です。特に、窓ガラスは暖かい部屋の空気と冷たい外の空気の両方と接するため、温度差が大きく、結露が最も起こりやすい場所と言えます。その他にも、家具の裏側や押入れ・クローゼットの裏側なども空気が滞留しやすく、温度差が生じやすいため、結露に注意する必要があります。

エアコンの使い方によっては結露が発生

室内を温める冬は結露が発生しがちですが、夏でもエアコンを強冷房でずっと使用していると発生します。マンションなどに多いのですが、低温でつけっぱなしにすると、エアコンから室外機につながるパイプが冷えすぎて、水滴がたまりそれが原因で結露が起こります。マンションの場合は本体と室外機が離れていることがあり、結合パイプが室内を通っている場合があるので要注意です。

結露はカビ発生の原因に

カビが生える環境は温度が20℃前後、湿度60%以上です。湿度が80%に上昇するとカビの増殖は一気に加速します。室内で湿度が高くなる主な原因といえば結露です。つまり、結露がカビの発生源となります。

カビは一度生えたら除去が困難

カビの除去は発生して直ぐの段階では、中性洗剤等で比較的に簡単に落とせます。しかし、時間が経ってしまうとなかなか落とせません。特に黒カビはシミよごれになって残ってしまいます。専用の洗剤を使ってブラシでこする等をして、ようやく落とせるという程に根深いです。部屋の隅の壁紙、和室の壁など、素材や場所によっては業者に頼まなければ除去できないケースもあります。

賃貸住宅では結露によるカビのトラブルに要注意

状況や場所によりますが、借りてる部屋でカビが発生した場合、そのカビが建物の構造又は入居者が原因で発生したかを判別できないため、速やかに管理会社に通知して現地確認してもらう必要があります。通知せずにいると、退去時にカビを放置したという理由でダメージに対して賠償請求される可能性が高いです。

結露対策でカビ発生を予防する

黒カビが餌にするのは、ホコリ、有機汚れなどであり、清潔にしておくことがポイントです。さらに、湿度を下げることでカビの発生を抑制できるので、発生源となる結露を防いでカビ対策を行いましょう。

結露を防ぐには

1. 換気をする・空気の流れをつくる
換気システムを稼働しておくと、部屋にこもった水蒸気を外に排出できます。窓の近くにサーキュレーターを置いて室内の空気を循環させれば、除湿を促すことができます。また、部屋の中を時々換気するようにしましょう。使っていない部屋でも時々カーテンを開けたり、窓を開けて換気するなどして、部屋と外の温度差や湿度差を作らないことがポイントです。

クローゼットや押し入れには、空気の通り道を作ります。物を詰め込みすぎると、空気が滞留してしまいます。また、湿気は下にたまるので、スノコを敷いたり、襖や扉を時々開けるなどして空気の通り道を作り、温度差をなくすようにします。

2. 家具は壁から5cm以上離して置く
空気が家具の裏側まで流れていくように、壁から最低5cmは離して置くようにしましょう。また、結露しやすい外壁側に家具を置くのは、なるべく避けましょう。

3. 室温を20°C前後に保つ
結露対策のポイントは、室内の温度と湿度を適度に保ち、温度差を作らないようにすることです。

4. 除湿機を使用する
梅雨時期や雨の日は、換気扇を使うと室外の湿った空気を取り込んでしまうので逆効果です。代わりに除湿機を使いましょう。

5.結露防止の窓用ヒーターを設置する
冬の寒い季節に使用。窓の下部に置き、窓辺の温度を下げないことで結露を防止します。

6. 冬場の部屋の暖房は電気式の機器であたためる
灯油ファンヒーターやストーブは燃焼させると水蒸気が発生し、部屋の湿度があがる原因になります。湿度の発生しない、エアコン、ハロゲンヒーターなどの電気式の暖房器具を使用しましょう。

7.シャッターがある住宅は夜間に閉める
冬の朝は夜間に外気が冷えて結露が発生しがちです。シャッターを閉めると、窓との間に空気の層が増えるので結露防止の効果が期待できます。

8. 市販の結露対策グッズを使用する
様々な結露対策用のグッズがホームセンターや100円ショップで入手可能です。部屋の換気に併せて使ってみてはいかがでしょう。

・結露防止スプレー (けつろぼうし すぷれー)
窓ガラスに吹きかけることで結露が水滴になるのを阻止する効果があります。

・容器型の除湿剤 (じょしつざい)
湿気を集める容器型の除湿剤です。湿気が溜まりがちなクローゼット等に置いておくと、湿気が水になって容器に溜まります。

・結露防止シートを窓ガラスに貼る (けつろぼうし しーと)
結露の発生を防止するシートです。窓に直接貼り付けます。
注意!網入りガラスの窓には使えません。網入りガラスに貼るとひび割れる危険があります。貼りつけ可能なガラスであっても、賃貸物件では退去時に剥がして元通りにすることを考慮して使用したいところです。

窓に結露が起きてしまったら

窓が水滴で濡れた時間が長くなると室内の湿度が上昇します。結露したらそのままにせず、直ぐに水滴を拭き取りましょう。とはいえ、結露を拭き取るのは面倒な作業です。結露が起きる前に予防対策をしておくことがベストです。

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