日本の伝統的な武道である相撲。今では世界的に知られる格闘技のひとつです。相撲の公式な定期興行「本場所」は年間6回開催され、その内の3回が東京の両国国技館(略:国技館)で行われます。相撲はテレビで観戦することができますが、迫力の取組を生で観る醍醐味と国技館ならではの楽しみを観戦席で体験するのはいかがでしょう。
1.東京の本場所はいつ、どこで?
2.相撲の対戦は何時から始まる?
3.取組の順番を決める力士の階級とは?
4.国技館の観戦席のスタイルは?
1階の観戦席:和式
- 桝席(ますせき)
- 溜席(たまりせき)
2階の観戦席タイプ:椅子席
5.相撲観戦チケットの購入方法
1. 東京の本場所はいつ、どこで?
東京で年3回開催される本場所は「東京場所」と呼ばれ、毎年1月、5月、9月に各15日間行われます。開催場所となる両国国技館。東京都心の東側にある相撲専用のアリーナです。JR総武線の両国駅(西口)からは徒歩で約2分。駅からは国技館の大きな緑色の屋根を見ることができます。
2. 相撲の対戦は何時から始まる?
本場所での相撲の取組(試合)は、朝から夕刻にかけて行われます。開場は朝の8時。途中に2回の区切りを挟み、18時頃に終了します。取組は階級の低い力士から開始し、後半に階級の高い力士が対戦する流れです。
本場所1日の主なスケジュール
8:00:開場
8:30頃:取組開始。
14:20頃:十両土俵入り。十両の取組がはじまる。
15:45頃:幕内土俵入り。横綱土俵入り。
16:15頃:幕内の取組がはじまる。
18:00頃:終了の儀式 (弓取式)
3. 取組の順番を決める力士の階級とは?
力士の階級は番付と呼ばれ、力士の強さによって分けられています。番付は横綱(よこづな)を頂点としたピラミッド型であり、力士は強くなる程に上位の階級に上がれる仕組みです。番付には「十両(じゅうりょう)」「前頭(まえがしら)」等、ランクごとに名称がついています。併せて、上方に位置する力士は「幕内(まくうち)」「関取(せきとり)」という呼称で呼ばれ、特別な待遇を受けられる名誉ある力士として崇められます。相撲の力士の総数は約600人。本場所で取組ができる力士はその内の一握りです。さらに、「幕内」「関取」になる門戸は狭く、頂点に立てる横綱は0人~2人ほどです。
一番の見どころは十両以上の取組
本場所の相撲は途中入場で観戦できます。取組は朝から夕刻までの長丁場になるので、観客の多くは午後から始まる上位階級「幕内」または「関取」の取組のみを観戦します。熱烈な相撲ファンは朝から来場して、上位を目指す力士のこれからを期待して応援します。まだ空いている午前中の時間帯はやや閑散としていますが、力士のぶつかりあう音や、観客の熱い声援が会場に響き渡ります。
4. 国技館の観戦席のスタイルは?
国技館は2階建てのアリーナです。1階と2階で観戦席のスタイルは大きく異なります。
1階はフロアに座る和式、2階は椅子席となっています。
1階の観戦席:和式
靴を脱いでフロアに敷かれた座布団に座って観戦する観客席です。(ボックスシート、車いす席を除く)1階には二種類のエリア「桝席(ますせき)」「溜席(たまりせき)」があります。いずれも椅子をお持ち込むことはできません。観戦席の下には脱いだ靴を置ける場所があります。(ブーツは入れづらい。)休憩時に売店に行く等を考慮し、着脱しやすい靴を履いて行くことがお勧めです。
In相撲では正面を北とし、正面の左側が東になります。同じ番付の力士の場合、東側の力士の方が西側より上位とされます。
席のタイプ:桝席 (ますせき)
複数人が座るスペースを1ブロック(桝)として割り当てられた観戦席です。料金は土俵からの距離や席のタイプで異なります。基本的に1桝は4名席とされ、4人分の座布団が敷かれています。(会場の位置によっては2人用、3人用になることもあり。)4名用のサイズは1.3m四方です。人によっては4人座りだと狭く感じるかもしれません。桝席は:4人単位でのチケット購入が基本ですが、1人または2人で1桝を使用できる席もあります。また、相席で利用することもできます。
桝席で飲食を楽しみながら観戦
桝席では飲食ができる観戦席です。館内の売店で買える、やきとり、幕の内弁当、といった国技館の名物を食べながらの観戦が楽しめます。アルコールは1杯のみ飲酒OK。ただし、ビン、缶入りの飲料の持ち込みは不可です。食べ物・飲み物の個人的な持ち込みは衛生上の理由で制限があり、また、国技館の名物を楽しめる機会なので、飲食したい観客の大半は館内の売店で購入しています。
桝席にはお土産セットがついてくる席も。
桝席によっては、お土産セットが用意されている席があります。お土産セットには観戦しながら楽しめる弁当、おつまみといった食べ物と、相撲グッズがセットになって入っています。お土産セットの内容は、格上の桝席ほど豪華になり、陶器や漆器までもが入っていることもあります。お土産付き桝席は、観戦チケット購入時に同時予約可能です。また、「お茶屋」と呼ばれる相撲案内所を通じてお土産つきチケットを手配できます。
溜席 (たまりせき)
土俵から最も近い観戦席です。対戦中に土俵の砂が飛んでくるほど近いということから「砂被り席(すなかぶりせき)」とも呼ばれます。溜席のチケットは入手が非常に困難といわれています。溜席は観客一人ずつに約60cmのスペースが割り当てられ、そこに敷かれた座布団に座って観戦します。溜席は土俵に近い特等席なので、相撲観戦の記念品が用意されており、漆器や陶器、布製品など、相撲協会公認のレアなグッズが貰えます。
溜席では飲食はできません
溜席は土俵から近いため、力士の転落等で事故が起こる危険性があることから、幾つもの禁止事項が設けられています。先ず、溜席では飲食禁止です。写真を許可なく撮影することもできません。携帯電話の使用も禁止です。さらに、16歳未満の子供は利用することができません。
2階の観戦席タイプ:椅子席
2階の観戦席は全て椅子席です。料金はエリアによって異なります。相撲アリーナにはセンターハングディスプレイは無いので、前方席の方が見やすいです。自由席は当日券として早朝に国技館で販売されます。当日券は人気が高く、早朝から購入希望者の長い行列ができます。優勝決定戦の日は徹夜で並ぶ人がいるほどです。椅子席では飲食可能なので、館内にある売店で購入した弁当や寿司を食べながら観戦するのもよいですね。
5. 相撲観戦チケットの購入方法
観戦チケットは、相撲協会のウェブサイト、チケット販売サイト、相撲案内所、コンビニのチケット発券機で購入できます。相撲観戦は人気が高く、チケットは入手が難しいことを覚えておきたいところです。チケットは相撲ファンクラブ会員等を対象とした抽選による先行販売があり、その後に一般客向けの販売が開始します。一般向けのチケットは、本場所がはじまる1ヵ月前から先着順に購入できるので、その時機に合わせて相撲協会のウェブサイトをチェックしてみてはいかがでしょう。
関連情報
日本相撲協会公式サイト
https://www.sumo.or.jp/
https://www.sumo.or.jp/En/