消防法により、すべての住宅には火災報知器の設置が義務化されています。火災はタバコやアロマキャンドルなどの火の不始末だけでなく、電気のショートやモバイルバッテリーの予期せぬ発火事故でも起こるものです。普段はあまり気に留めることのない火災警報器ですが、その役割と重要性を知っておきたいところです。
1. 住宅用火災警報器の設置は義務化されています
2. 火災警報器の種類:煙感知器との熱感知器
- 乾電池式と電気式があります
- 煙感知器と熱感知器の見分け方
3. 知っておきたいポイント
- 煙感知器
- 熱感知器
4. 誤作動して警報が鳴り出してしまったら?
- 電池式は電池切れになると交換を促す通知音を発します。
5. 定期的に作動点検をしましょう
- 電池式の電池の寿命は約10年
1. 住宅用火災警報器の設置は義務化されています
住宅用火災警報器は、戸建から共同住宅までのすべての住宅において設置が義務化されています。その設置場所は消防法第17条と各市町村の条例に基づき、寝室および寝室がある階(寝室が避難階となる階は除外)の階段には必ず設置する義務があります。その他では、キッチン、リビング等、出火が起こりうる場所での設置が求められています。
家庭用火災警報器。様々な機種があります。
2. 火災警報器の種類:煙感知式 と熱感知式
住宅用火災警報器には2つのタイプ「煙感知式」「熱感知式」があり、その名のとおり、火災発生を煙で感知するか、熱で感知するかという機能に違いがあります。また、出火が起こりやすい場所(例:キッチン)に適した煙・熱感知の両機能を備えた警報器もあります。
煙感知との熱感知の特徴
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煙感知式 |
熱感知式 |
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機能 |
光電式。光の反射で「煙」を感知する |
定温式。周囲の異常な温度上昇から感知する |
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特徴 |
火災を早く感知できる |
煙や湯気による誤感知を避けられる |
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設置の義務がある/設置に適した場所 |
寝室、階段、子供部屋(寝室兼用) リビング |
キッチン |
乾電池式と電気式があります
住宅用火災警報器には、乾電池式と電気式があります。電気式の設置は配線工事を伴うので、新築住宅に向いています。電池式は後付けできるので、家のリノベーション時の設置に向いています。
煙感知式と熱感知式の見分け方
火災警報器の煙感知式と熱感知式を見分けるには、主に機器の円盤状部分の形状を見て判断します。形は製品によって異なりますが、煙感知式には煙が入り込む溝があります。熱感知式には溝はなく、代わりに熱を感知する突起型のセンサーが主に中心部付近に付いています。煙・熱複合機能タイプは、いずれの形状部分があります。火災警報器の全般は丸い似た形状をしているため、購入する際に迷いがちです。店員にどちらかのタイプかを尋ね、確認して購入するのがよいでしょう。
タイプ例:
3. 知っておきたいポイント
煙感知器
- 寝室・階段に設置されている火災警報器は煙感知器です。火災による死亡の多くは就寝中の発生による逃げ遅れのため、火災発生にいち早く気がつけるように、寝室・階段には「煙感知器」の設置が義務付けられています。
- 煙感知器は煙だけでなく、大量の湯気でも感知します。例えば、浴室を使う際、ドアを開けたまま使用すると大量の湯気が室内に流れて火災警報器が感知してしまう恐れがあります。
- タバコを大人数が喫煙する場合、大量の煙に反応して作動する可能性があります。
- 煙感知器は経年劣化、汚れ、使用する環境により、感度が低下することがあります。
熱感知器
- キッチンで調理中にその場を離れてしまい、火にかけたままの鍋が異常な高温になった時などに反応します。
- 温度の上昇を検知する機能であるため、作動する時点ですでに出火している可能性があります。
4. 誤作動して警報が鳴り出してしまったら?
住宅用火災警報器は、どのタイプであっても同じ方法で止めます。本体にある警報停止のボタンを押すか、引き紐が付いていればそれを引くと、警報は鳴り止みます。
電池式は電池切れになると交換を促す通知音を発します。
電池切れの通知音はずっと鳴り続けます。音声を止めるには、本体にある警報停止のボタンを押すか、引き紐が付いていればそれを引きます。通知音は止めた後、電池交換をしないままにすると、また通知音が鳴り出します。
5. 定期的に作動点検をしましょう
作動チェックをするには、本体にある警報停止のボタンを押すか、引き紐が付いていればそれを引き、音が鳴ることを確認します。6ヵ月に1度ほど、定期的に作動をチェックすべきでしょう。
火災報知器の交換には法律上の義務はありません。しかし、部品の寿命によって感知しなくなる恐れがあるため、10年を目安に機器を交換することが推奨されます。
電池式の電池の寿命は約10年
10年が経過すると、電池の交換を知らせる通知音が鳴り出します。電池交換はできますが、電池切れになる頃は警報器そのものの交換が推奨される時期でもあります。特に煙感知式は経年劣化で感度が低下することがあるので、電池交換よりも機器そのものを交換したほうが良いでしょう。
住宅火災による犠牲者の多くは逃げ遅れです。火災をいち早く察知して避難できるよう、
火災警報器の正しい設置を確認しておきましょう。
参考資料
総務省消防庁:住宅用火災警報器(煙式)説明書
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/materials/pdf/02_keihouki.pdf
総務省消防庁住宅用火災警報器Q&A
https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/qa/
東京消防庁:鳴りますか?住宅用火災警報器
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/kasai/jyuukeiki/p1_3.html